2012年 おひつじ座の空模様。






ドラマや映画を見ているとき
私たちは、その物語の渦中にいる登場人物達よりも
かなり多くの情報を得ています。
どんなにややこしいどんでん返しのサスペンスでも
その物語の主人公よりはずっと
多くのシーンを見、バックグラウンドに詳しくなっています。
私たちは、スクリーンやモニターの前で
彼らから見ればまるで、神のような位置から
ものを見ているからです。

現実の生活の中では
私たちは、物語の登場人物達と同じです。
非常に部分的な、偏った情報しか持っていません。
それだけをたよりに、
なんとか、迷路の向こう側に出ようとします。
ドラマなら、最終回まで行けば
なんとか出口が見つかっているはずですが
私たちの人生では
どこに出口があるのかも、
また、出口があるのかないのかさえも、
わかってはいません。

何かを探り出そうとするときは
たいてい、視野とか、音とか、
何らかの条件が不足しています。
全体を見渡すには、
情報が足りなさすぎるのです。
いつもなにかが見えていなくて
その「見えない部分」をどうすればよいか解らずに
あれこれ想像したり、
決めつけてしまったり、
時に、こっそり占ってみたりしてしまいます。

そんなときでも
「一切の情報がない」
わけではないのです。
部分的にでも、わずかにでも、
多少は、見聞きできている部分があります。
そういうとき、私たちは
「もっとたくさんの情報がありさえすれば、
この迷路から出られるのに!」
と考え、
手の中の情報には軽く一瞥をくれただけで
まだ見えていない情報を得ようと、
遠い場所や闇の中に、必死に手を伸ばします。


そうした努力が役に立つ場面もおおいにあるわけですが
そうではない場合も、多々あります。
「情報が足りない」ことばかり考えてしまい
「もっと情報を!」となってしまうと、
既に手の中にある情報について、
見ているようで見ていない状態に陥りやすいのです。
解っていることだけでも、
それらを十分に噛み砕き、吟味し、消化すれば
全ての情報を得ている人と同じように
出口にたどり着けたりすることもあるわけです。

ただ、この
「目の前にあることをとにかく、真剣に丁寧に噛み砕く」
ことは、かなり難しいことです。
周囲から見れば怠けているように見えたりしますし
自分自身も、
自分が立ち止まってしまっているように感じられます。
手っ取り早く答えが知りたい、と気持ちばかり焦り、
手の中にある、細かいパズルのピースを云々することなど
まぬけな徒労のように感じられます。

タンパク質は、消化されるまではアミノ酸にはなりません。
私たちはしばしば、タンパク質を手に入れてちらりとそれを見て
「欲しいのはタンパク質じゃないんだ!アミノ酸なんだ!アミノ酸はどこだ!」
と、タンパク質をそっちのけにする
というのに似た行動をとることがあります。
しっかり噛み砕いてお腹に落とせば
素晴らしい宝物が山盛りになるのに
口に入れてみることもなく、見た目だけで
「これじゃない」
と判断して
「早くアミノ酸を!」
と走り回っているような状態に陥ることがあります。

本当に欲しいものは
それそのものの姿であらわれるのではなく
自分とそれとが関わり合ったところに初めて
ぽろん
と、できあがるものだったりします。
この「関わり合い」には
顎を時間をかけて懸命に動かすような、
そんな労力が必要になります。
この労力を惜しむばかりに
噛む力を失っている人も、最近は多いようです。


2012年、牡羊座の世界では、
この「目の前にあることを噛み砕く」という作業が
とても重要になります。
というのも、どこかに白黒の答えがハッキリ用意されているような
そんな世界は、2012年はあまり縁がないからです。
自分にとってだけ意味のあること
自分と相手の間だけに成り立つある種のバランス
自分から見て、価値が在ると思えること
自分と世界の接点
などにスポットライトが当たっています。
まず、複雑怪奇な、
他人と似ているようで完全一致する存在は一人もいない「自分」というものがあって
それと、世界の結びつく点をひとつひとつみつけては、
丁寧に咀嚼し、お互いの境目を消していくような作業が進んでいくのです。

「ここにはない、できあがったパーツ」を探しに行くのは
胸に描いた理想や、予想された答えから
ブレイクダウンされたパーツを想定しているからです。
こうした理想や予想には、
ある種の「ウソ」が潜んでいます。フィクションなのです。
2012年の牡羊座は、徹底的にダイナミックな、
抜き差しならない「リアル」の世界につっこんで行きます。
ここでは、理想や予想はほとんどアテには出来ず
ただ目の前のリアリティを噛み砕き、
それを再構築する、粘り強い作業が問われていくのです。

「今ここにはない、なにごとか」を探す事にあまり意味がなく、
「目の前にある、リアル」にがっつり四つに組むことに意味がある
というと
なんとなく、味気ない夢のない世界が思い浮かぶかもしれません。
でも、大抵のドラマや映画は
そのストーリーの冒頭に提示された
「白か黒か」
を、どこか超越したエンディングにおちつくものではないでしょうか。
「この人はそれを、そんな風に受けとるんだ!」とか
「この人のわだかまりの原因は、そこにあったのか!」とか
実際に起こる、人間的なリアルの世界は
驚きと意外性に満ちています。


時期的なことを少し申しますと、
まず、1月からきりっと引き締まった忙しさの中にあります。
2011年の後半にスタートさせたことを
継続して、更に加速させて
進めていくことになるでしょう。
2月になると、少し不思議なことが起こるかもしれません。
心の奥に響くような出来事、
言葉をとめて深く感じ取らなければならないような出来事を
経験する人が多そうです。
とはいえ、2月は全体に楽しい事が多く
なにかと注目を集めたり
褒められたりすることが増えるタイミングでもあります。
対外的にはキラキラと輝いていて
心の底には、深い湖を見つけるような
そんな時期となりそうです。
3月は、なかなか調子が出ない感じがするかもしれません。
思うように動けなかったり、
何となく足止めを食らったり
体調を崩したりする人も少なくないでしょう。
これは「時間の問題」で片付いてしまう場合が多いと思います。
特に、ムリを重ねてきたり、
自分の感情や体調の不調に気づかずに
矛盾を貯め込んできてしまった人は
それを解消するための、休養時間が訪れる気配があります。
4月には、空気がクリアになり
また元気よく動き出せるようになるはずです。
5月、とても印象的なメッセージを受けとることになるかもしれません。
このメッセージによって、
何か新しいことが始まる人もいると思います。
6月には遠い場所から呼び出されたり、
行きたい場所に行くための足がかりを得たりできそうです。
6月半ば、流れは勢いよく変化し、
ここからどんどんフットワークが良くなっていきます。
外に出る機会も増えますし、
コミュニケーションに厚みが出てきて
知的な刺激が多くなっていくでしょう。
ここから、向学心が湧いてくるのです。
7月は、長らく続いてきた雑務や日常的な負担が
すうっと軽くなるタイミングです。
中には、2011年の後半から続けて来た何らかの「修行」を
ここで完了する人もいるはずです。
8月から9月、人との距離がとても近くなる感じがするかもしれません。
誰かから大事なものを受け継いだり、
誰かの重大な局面に立ち合ったりする可能性がある時期です。
大事なものを受けとって、命を吹きこむようなタイミングです。
10月は、精神的に大きく成長を遂げる時に当たっています。
冒頭から述べたような、
巡ってくるものを深く咀嚼し、自分のものとする
自分のなかにあるものと、巡ってくるものとを関わらせる
というような出来事が起こりそうです。
この出来事は、2011年年末から2012年年始の出来事と
強く結びついており
年明けから2月くらいに起こった出来事の意味を
ここで知る人も、少なくないだろうと思います。
11月は、また少しもたつく時期となっていますが
ここは「熟成」のような意味もあるタイミングです。
11月末、未知の世界への入り口をとうとう見つける、というような出来事とともに
停滞感が消えて、熟成が完了したことが解るでしょう。
11月から12月は、非常に忙しい時期で
何らかのチャレンジを選択する人が多いはずです。
勝負をキッチリ戦いきったあと、
年末、少し開放感を感じながら、一年を締めることができそうです。


愛情関係については、
過去二年半ほどの「鍛錬」の時期が終了する年に当たっています。
過去二年半、愛すること、というよりは
人間対人間としてどう関わればいいのか
というテーマについて
自分を抑えたり、失敗から学んだりしながら
大きく成長を遂げてきた人が多いだろうと思うのです。
そこでは、孤独感もあり、徒労感もあったかもしれませんが
相手の気持ちを相手のものとすること、
自立した上で手を握ろうとすること、
相手の時間をじっと待つこと、などを学び、
これらの、一見「距離を生む」ような試みが
かえって、人と人との心を近づける効果を持っていることを
学んだのではないでしょうか。
この「学び」が、2012年には仕上げの段階を迎えます。
そして10月には、
パートナーシップにおける孤独感や緊張感から
ふわりと解放される人が多いだろうと思います。
10月以降は、さらに「お互いの間だけに生成できる距離」を
もっと具体的に模索していく時期に入っていきます。
「対等さ」「公平さ」のようなものはリクツで扱えますが、
人間同士のつながりは、もっと別の、
説明不能な、血肉そのもののような、生々しい力で出来ている部分もあります。
そうした結びつきを、
ここから鍛え上げていくことになるのだろうと思います。
時期的には、2月に素晴らしい追い風が吹きます。
さらに7月、ちょっと強烈な出来事が起こるかもしれません。
突発的に関わりが生まれたり刷新されたり、
という可能性があります。
非常に熱い交わりがあるときですが
大切なものがある人は、最後まで「ラストワード」を
とっておくことが大事です。
「はずみ」や「勢い」には要注意です。
とはいえ、7月から8月頭くらいに失ったものは
「あとで戻ってくる」という可能性が高いようです。
逆に、まさにこの時期に過去に失ったものを取り戻す、
という人もいるかもしれません。
これは「もとにもどす」作業ではなく、
まったくあたらしいものとしてよみがえらせる作業になるならば
一時的な揺り戻しにとどまらないだろうと思います。
年末にも、少し遠くから優しい風が吹いてくる気配があります。


世界中に、まったく現実的に
自分の欠片が散らばっています。
それを集めて、ためつすがめつして
時には咀嚼して消化して分解して自分の血肉としていく、
そんな作業がこの2012年にスタートし、
後半になるに従って盛り上がっていきます。
シロウトが羊の群れを見ても
固体の区別がつかないのと同様
人間も、互いに驚くほど似ています。
ですがその一方で、
自分と完全に一致する人間は一人もいません。
この「完全に一致するところがない」というのが
「個性」と呼ばれるポイントだと思います。
この「個性」は、誰とも一致する所がないのですから
どこかに「こうすれば個性が誰にでも身につきますよ」といったような
客観的合理的ノウハウは存在しないはずです。

牡羊座の世界における2012年は、
目の前にすでに「ある」ものたちや
目の前にリアルに「巡ってくる」ものたちに
丁寧に時間をかけ、先を急がずに粘り強く取り組みはじめる年となると思います。
そのプロセスによって、「個性」が深化し、強化されていく年だと思うのです。
そうした「個性」は
他者と断絶した自分という固体にぴたりと閉じこめられているようなものではなく
周囲との交わりの中に、血液のように循環しながら
自分の回りに広がっている世界を生かしている力のひとつだ
ということに、ありありと気づかされるだろうと思います。






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