2017年 てんびん座の空模様。





多くの人の自伝や伝記に
「カルチャーショック」が
人生の転機となった
と書かれます。
初めて海外旅行に行ったり、
未経験の世界に飛び込んだり、
他人の家にしばらく住み込んだりするだけでも
「こんな世界がこの世にあったのか!」
というショックを受け、
さらに、それまでの価値観を捨てて
まったく新しい価値観に生きることを選んだ結果
人生の大きな曲がり角を曲がることになった、
というわけです。
「転向」「回心」などという言葉もありますが
私たちの心の中に起こった変化が
人生自体を変えてしまう
ということは、深い説得力を持っています。

たとえば、江戸末期に、ある志士が
「アメリカでは国のトップは世襲制ではない」
と聞かされて衝撃を受けた
というようなエピソードを読んだことがあります。
日本の家制度のもとの「御恩と奉公」の価値観を信じていた人にとって
何よりも高く見上げていた価値が意味を成さない世界がある
という事実は、にわかには受け入れがたかったはずです。
カルチャーショックに打たれた人は少なからず
自分の過去を恥ずかしく思ったり
今まで信じていたことをどうにか正当化できないか、と
思考の迷路にはまり込んだりすることもあります。
あるいは、カルチャーショックのあとであっても
また再び、ちいさなキッカケで
過去の価値観の世界に戻っていくこともあります。
価値があると思っていたものに価値がなくなり
無価値だと思っていたものに価値を認めることは
非常に怖い、苦しいことなのです。
たとえば、長い長い間、差別との戦いが続けられながら、
なかなかそれが無くならないのも
そこに、理由があるのだろうと思います。
差別意識と価値観は、
優劣の感情やプライドのような心情と一緒に
心の奥深いところで繋がっています。

自分だけが「カルチャーショック」を得て、
価値観がガラリと変わったとしても
周囲は依然として古い価値観のなかにいたとしたら
これも新たな困難と言えます。
今まで一緒に盛り上がれた話がつまらなくなったり
いちいち相手の間違いをツッコミたくなったりします。
自分が情熱的に語っている話はバカにされたり、無視されたりして
仲間はずれになってしまうことだってあるでしょう。
私たちは社会的生き物である以上
「仲間はずれ」を非常に苦痛に感じます。
仲間はずれにされないためだけに
自分の価値観や考え方を「封印」し
敢えて周囲の価値観に合わせて生きる、という選択は
決して珍しくありません。

2017年の天秤座の人々は
そうしたハードルをかるがると越えつつ、
かけがえのない人生の大きな転機を、
カルチャーショックを受け入れて進んでいくことになります。
自分が変わり、価値観が変わり、
話す内容も考える事も、
関わる相手も変わっていくかもしれません。
そうした変化は非常に不安に感じられるでしょうし
「本当にこれでいいのだろうか?」
と、随所で立ち止まりたくなるかもしれません。
でも、心の底で、貴方は
「この道が正しい」
ということを悟っています。
歩いたことのない道でも
見たことのない景色でも
「自分が今まさに居るべき場所がここだ」
ということが
直観的に、常にわかっているはずなのです。

2017年、木星という星が天秤座に巡ってきています。
2016年秋に貴方の星座に入って、
2017年10月上旬まで滞在しています。
この星は「成長と拡大の星」であり、
古くから吉星として知られています。
この星が巡ってくる時間は、
その星座の人々にとって、言わば
「過去12年ほどの物語が収束し、
新しい12年の物語が始まる」
ような結節点です。
更に言えば、貴方という可能性の畑を大いに耕して、
ここから12年ほどをかけて育てていける
「幸福の種」を蒔く時期なのです。
ゆえに私は木星の時間を
「耕耘期」と呼び習わしています。

この2017年の「耕耘期」には、
ちょっとした特徴があります。
というのも、
2015年くらいから貴方が時間をかけて学んできたことがそのまま
貴方を変える原動力になっているのです。
あるいは、2015年からだれかとずっと
時間をかけて相談してきたこと、語り合ってきたこと、
一緒に考えてきたことがあるかもしれません。
そのことがここへきて一気に、
貴方の人生を変えるような「カルチャーショック」
として羽化するのかもしれません。
「カルチャーショック」というと、
一瞬で考え方が変わってしまうような
電撃的な現象をイメージしたくなりますが、
もしかすると、この時期天秤座の人に起こる「カルチャーショック」は、
すでに2015年から着々と積み上げられた、
グラデーション的な変化の到達点として体験されるのかもしれません。

人生の転機、ターニングポイント
というと、
自分には関与できない「運命」のようなものが向こうからやってくる
と想定してしまいがちですが、
少なくともこの時期の「転機」は
貴方自身の努力や思考、勉強などと直結しています。
貴方が考えれば考えただけ、
出かけたなら出かけただけ、
人と話をしたなら、話をしたぶんだけ、
ターニングポイントの中味が変わってゆくのです。


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[時期について]

1月は非常に忙しい時期です。
色々な方面から助力を要請され、
バタバタと走り回ることになるでしょう。
一方、日々のルーティンワークや就労条件が
自分に合っていないと感じているなら
この時期、根本的な解決のための行動を起こせます。

2月から3月は、人間関係が大いに盛り上がります。
人と会う機会が増えるでしょうし、
会う人会う人がみんな情熱的で、刺激的で
貴方が選ぼうとしている新しい道へと
それぞれのやりかたで後押ししてくれるでしょう。
特に2月は貴方の「野心」を、丸ごと受け入れてもらえるような、
あるいは、貴方の野心のためのチームが結成されるような
そんな発展的な出来事が起こるかもしれません。

4月は関わっている人々の経済状態が変化し、
それによって貴方自身も、
自分の経済活動の調整をすることになるかもしれません。
誰かが大事なものを貴方に譲ってくれるような場面もありそうです。

5月は遠く旅に出る人が多いでしょう。
誰かに誘われて、あるいは遠くから呼ばれるようにして、
長い距離を超えて行くことになりそうです。
この、長距離を超えての邂逅は
2017年の「山場」の1つです。

6月は非常に忙しい時期となります。
かなり熱いチャンスが巡ってきますし
自分からも勝負に出たくなるでしょう。
5月から6月は少々苦手なことに取り組む必要が出てくるかもしれませんが
そのことが飛躍のきっかけとなる気配もあります。

7月はとても爽やかな、楽しい季節です。
ここまでちょっと肩に力が入っていた人も
7月から8月は、のびのびと、あるいはゆったりと過ごせるでしょう。
これは、ぼんやりと過ごすということではなく
目先の結果や目の前のことだけに縛られなくて済むようになる
ということです。
いくつかの重荷や制約から解放されて、
自由に発想し、動くことができる時期です。
8月は更に、特別な夢を見つける人も少なくないでしょう。
誰かとタッグを組んで、全く新しい世界に飛び込むような
ドラマティックな転機を迎える人もいそうです。

9月は「一人の時間」を大事にしたくなるかもしれません。
2016年秋からここまでに起こったことを振り返って
整理したり、深く掘り下げたりする時間が必要になるのです。
過去から学んで未来へ向かう、という
しっかりしたベクトルができあがります。

10月は、これまで貴方の星座に位置していた木星が
次の蠍座に移動していきます。
ここまでの約1年にスタートさせたことを
ここからは「根付かせる」「軌道に乗せる」フェーズに入ります。
さらに、ここから2018年にかけて
貴方の経済力は大きく成長していくでしょう。
真に自分に必要な「ゆたかさ」を追求する季節が始まります。

11月は忙しくなります。
自分から進んで新しいことを始めたくなりますし
「心から欲しいと思えるものに出会い、
それを手に入れるために、思い切って行動を起こす」
ようなタイミングでもあります。

12月は、2015年頃からずっと続けて来た「学び」が、
一段落する節目です。
研究してきたこと、対話を続けて来たことなどが
一つの到達点に達します。
過去2年以上かけて探し求めた「約束の地」にやっとたどりついて、
「しばらくここで生きてみよう」と決意する
というような展開を辿る人もいるだろうと思います。
この12月に生まれるたくさんのコミュニケーションの中で
これまでやってきたことの意義や、ここからの可能性を
しっかり確認することもできるでしょう。

[愛について]

2011年頃から、言わば
「愛のパンドラの匣」を開き続けている
というような実感を持っている人も少なくないかもしれません。
一対一の関わりのなかで
あらゆる驚きに晒されてきた過去数年間だったのではないかと思いますが
そろそろ向こうの「びっくり」のネタも尽きてきたようです。
2017年は貴方の側から「びっくり」を仕掛けて、
新しい関係を作って行けそうな時期と言えます。

貴方自身が飛躍的な「脱皮」を遂げるようなこの2017年、
人間関係、とりわけ愛情の関係にも、
多くの変化が起こっていくだろうと思います。
でも、これらの変化は「降って湧いたような変化」ではなく
どちらかと言えば貴方自身の意思で起こっていくものだろうと思います。
関わりたい人と関わり、望ましくない関わりには背を向ける、という
その選択を、あくまで能動的に重ねていけるのです。

パートナーシップにおいても、恋愛関係においても、
お互いの対等さ、自由さを意識する場面が多いでしょう。
愛の世界で真に対等であり自由であることは、
時給計算や経済力では決して担保できません。
あくまで、本物の信頼関係が必要になります。
2017年の天秤座の人々が愛の世界で目指すのは
この「信頼関係」なのだろうと思います。
お互いの家事労働や稼ぎを測ってバランスすればそれが「対等」か
というと、決してそういうことではないはずなのです。
むしろ、そうした計数できることのバランスが大きく崩れたときに
精神的に対等でいられるかどうか、ということが
本物の信頼関係なのだろうと思うのです。

2017年の天秤座の恋愛は、
非常に真面目で、誠実で、論理的です。
愛を真剣に考え、考えたことを語り合えます。
この対話は決して甘いものではないかもしれませんが
それによって、いのちそのものを支えるような滋養が得られます。
更に言えば、時期的に見ればちゃんと
ロマンティックなドラマも用意されています。
2月から3月、5月、8月、10月から11月はすべて
天秤座の世界に刺激的な、熱い愛の物語の展開する時期です。

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今まで見ていた風景が何となく
古くさく、遅れているように感じられたなら
それは、貴方自身が変化を遂げつつあることの証です。
もとい、普段から時代の流れに敏感な天秤座の人々は
いつもそうした感じを抱き続けているかもしれません。
ですがこの時期は特に、その振り幅が大きく、
戸惑う場面もあるのではないかと思います。
2月と8月は、星座を問わず「転機」が訪れやすいタイミングですが
そのあたりに起こる出来事は、貴方に
「今、だれとともにあるべきか」
「今、どんな風景を見ているべきか」
を、教えてくれるかもしれません。

未来を見つめること、夢を見ること、憧れること。
さらに、すでに知っていることよりも
まだ知らないことに近づいてゆこうとすること。
その姿勢こそが、貴方をかえって安心させてくれるでしょう。
木星の巡ってくる時間は「冒険」の時間です。
「冒険」は、安全な場所ではできません。
「冒険」の時間に、慣れ親しんだ場所にこだわることは
上りエスカレーターを降りていこうとするように
むしろ、危険なこととなる場合もあります。
2016年秋からすでに始まりつつある
「新しい世界」への扉の時間を、
華やかに、勇敢に、
堂々と進んで頂きたいと思うのです。





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