火星について。(2004/5/7)


火星は、マーズ。マルス。
戦いの神様の名前です。
戦いは、基本的には、あまり良い事じゃないと考えられています。
ケンカをやめて。ふたりをとめて。

星占いで使う10個の天体は、
それぞれ、12星座の「支配星」の役割を持っている
とされています。
支配星
の考え方は、なかなか難しくて、
私にもよくわかってるとは言い難いです。
でも、基本的に、
支配星が調子がいいときは、支配されている星座も調子がいい
とか、そういうことは言えるようです。
調子がいい
というのは、
居心地のいい場所にいたり、他の星との関係がうまくいってたり、
という時ですね。
で、火星はどこの支配星かというと、
牡羊座です。
冥王星が見つかるまでは、
蠍座も火星の支配下にありました。
今は、蠍座にとって、火星は「副支配星」です。

支配星
なんだから
その星座の性質と強い関連がある
に決まってる。だろうな。多分。
牡羊座の基本的な性質は
「生まれたままの勢い」
です。
元気いっぱい、生命力全開。
無邪気で明るくて行動力がある。
そういうイメージです。
それがどうして、
戦い
なのか。
わかったようで、わからないハナシだ、と
私は思いました。

このメールマガジン、
最初に12星座シリーズをやって、
それから、この
星シリーズ
に入りました。
で、ここまで、
太陽・月・水星・金星
とやってきたわけなんですけど、
ここまでの星は、みんな太陽系の中で
地球の起動「以内」の星々です。
内側。中。身内。おうち。
パーソナルな、内面側の機能、とも言えます。
太陽は意識、月は感情、水星は思考、金星は愛。
よく考えると、みんな、ある意味
体の内側で起こっていること
なわけですね。
その点、火星はちょっと、ちがう。
火星は、地球よりも、起動が外側です。
火星の機能は、
エネルギー、攻撃、戦い、意欲。
外に向かう力なんです。

自分がいて、世界がある。
ホッブスという学者は、社会を、
万人の万人に対する闘争状態
というふうに表現したらしいです。
学校の教科書に書いてありました(懐)
生きている。
そのことは、
外の世界と関わることです。
外の世界と関わることが
生きていることだ
ともいえるのかも。
なんか難しくなってきましたが。
生きるには
食べますね。
これは「外の世界との関わり」の代表です。
どんなベジタリアンでも、
植物のいのち
を奪っているのは、変わりないです。
植物の中にも、空気の中にも、
目に見えないちいさな微生物がたくさんいて、
それをわたくしたちは
くいころして
命を保っているわけですね。
みんな、自分のことがかわいい。
自分だけは痛い思いをしたくないし、生き延びたい。
そういう思いを抱きながら、
革の鞄を持ったり、
肉を食べたり、
卵を食べたり、
しているわけです。
よく、
ひとにめいわくをかけてはいけない
めいわくだけはかけたくない
という言い方をしますが、
生きてるのは、
かならず誰かに迷惑をかけることかな、とおもいます。
生きているから迷惑がかかる
というより、
生きることそのものが、
他者や世界にすこしずつ迷惑をかけるっていう現象
なんだとおもいます。

迷惑をかける
ことは、スムーズに行くときもあれば
そうでないときもあります。
相手だって、
むしろこっちに迷惑をかけて生きたいわけだから、
そこには当然、抵抗も反発もある。
孤島で、難船したロビンソンクルーソーとクマが出会ったとします。
お互い、食料が必要です。
お互い、死にたくないのです。
相手に死んでもらわないと、自分が死んでしまう。
死にたくない。
でも、どちらかが死なないと、どちらも死んでしまう。
「共生」
とか言う言葉もありますが、
あれは、
「その戦いを無くしましょう」
というより、
「なるべく最低限の殺し合いで済ませましょう」
ということじゃないかなーとおもいます。

生きて、外の世界と関わるということ。
そこには自然に、戦意がないと、いけない。
自分が誰かを傷つけながら生きている事って、
認めがたいです。
罪悪感があるし、悲しくなります。
この間、アジのお刺身を食べましたが、
寿司屋の板前さんは、まだぱくぱくえらの動いている頭を、
飾りにつけてくれました。
活きがいいんだよ!
というのを実感するために、このようにする文化があるわけですね。
でも、私、どうしても見ていられなかった。
だって、目が合うんだもん(涙
なので、ちょっとは耐えたんだけど、
結局動き続ける頭のところだけ、おひきとりいただきました。

でもさ。
目の前にあって意識するのはいやだ
っていうのは、偽善だよね。
そのとなりのアナゴだって、マグロだって、
じつはそういうふうにされているんだもん。
生きていたのを殺して、食べているわけです。
活き作り
ってのは、なにか、ゲテモノ趣味じゃなく、
精神的な贖罪
みたいなところも、あるのかなあ、等と思ったりして。
コレが真実だ!
おまえが魚を食べるというのはこういう事だ!
と、目の前に突きつけられている気がするのでした。

誰かを殺しても自分が生き残ること
誰かを殺しても自分が心地よくあろうとすること
これって、
悪
なんでしょうか。
火星は、別に、それ自体で悪い星じゃありません。
生命があるって事は、
「ある」んだから、
宇宙的に道理に叶ったことなんでしょう。
その真意は、ぜんぜんわかんないけど。
殺し合ってでも生きる、というこのプロセスには、
なにか、があるんでしょう。
外の世界のものを自分の中に強引に取り入れて、
そのことを輝かしていく。
使いようのものすごく難しいパワーです。
でも、火星が扱っているのは、そういう、
世界の中で自分が生きること
の根元となるエネルギーであるようです。

こういうエネルギーですから、
うまく使えているときは良いのですが、
暴走すると大変なことになります。
利己主義にすぎたり、
ささいなことにまで破壊的な攻撃をしてみたり、
戦争や大きな事故は、火星の動きが絡むことが多いです。


個人の出生図では、
火星は、その人が意欲を燃やせること、やる気が出ること、性的傾向
を扱うとされています。
たとえば、
双子座に火星があると、おもしろそう!っておもうとやる気が出るし、
山羊座や射手座や乙女座に火星があると、資格とか賞とかに燃えるし、
獅子座に火星があると、褒められたり注目されたりするためにがんばるし、
など、ということになります。
最近元気出ないなあ、やる気ないなあ、
と思うときは、
自分の火星が喜ぶようなことをしてあげると、結構元気出たりします。
火星星座を見て、
その星座の好きそうなことをすると、パワーが満ちてくることがあります。
たとえば、双子座や射手座に火星があれば、
本を山ほど買い込んでみるとか。
獅子座や天秤座に火星があれば、
誰かに頼んで口を極めて褒め称えてもらってみるとか。
月の星座と合わせ技にすると、もっとイイカンジかもしれません。
たとえば、月が牡牛座で火星が乙女座だった場合、
オーガニックの有名レストランに行くとかね(直球)
子供のやる気を出させたいとか、
彼がなんだか自信を失っているとか、
そういうときも、
火星のある星座的な刺激をあたえると、
けっこうすぐに効果が出るみたいです。


また一方で、火星は、女性のチャートにおいて、
タイプの男性
の姿を示すと言われます。
男性のチャートでは、
その人が男性として振る舞うときのイメージ、
性的傾向
などを表すと言われます。
肉体的な特徴も、火星に付加されるようです。
スポーツ選手や運動神経の良い人は、
強い火星を持っていることが多いです。
また、相性占いなんかでは、2人の出生図をかさねてみて、
火星同士が何らかの角度をぴたりとつくるとき、
その2人が性的に、噛み合う何かを持っている、と読みます。

男性にとっての金星・月は、男性の中にある、ある女性のイメージ
女性にとっての火星・太陽は、女性の中にある、ある男性のイメージ
のようなものを示すようです。
彼の中にある、私にはないものを愛してるの!
と、女性は通常、思っているわけですが、
彼の中に見ている激しいその魅力、
実は自分の中のもう一人の自分、だったりする、らしいです。
考えてみれば、
ほんとう!に自分の中に
一切存在しない
ものなんか、愛せないかもしれませんね。


運航中の火星が来るときは、
とにかくアクティブに、忙しくなるようです。
戦いの星なので、摩擦も増えますが、
生きていくことに一生懸命になります。
火星は「男性」をダイレクトに示す星でもあるので、
火星が恋愛の部屋に入ったりすると
「新しい彼ができるかも!」
などと読んだりするわけです。
火星の公転周期はおよそ2年弱なので、
2年ごとに巡ってくるわけですね。
自分の運命の流れに「周期」を感じる方も多いと思いますが、
6年周期、3年周期、12年周期、
そして、この火星の2年周期、なんかがあります。
火星の2年の周期と
土星の2年半くらいの周期(土星は一つの星座にそのくらいいます)
の感覚が連動している場合、
「2年から3年周期で変化する」
っていう感覚が強いひともあるかもしれません。
ちなみに、今、火星は蟹座に入ろうとしていますが、
前回の蟹座入りは2002年5月末でした。
その前は2000年6月末です。
そのころと今の状態をひきくらべてみて、
なにか符合すること、あるでしょうか。

人のためにつくす。
人に迷惑をかけないで生きる。
誰かの役に立つ。
これらのことがなによりもすばらしい美徳とされているのに、
一方で、
ワガママに、何の理屈もなく、
自分のやりたいことに没頭している人に
魅力を感じることがあります。
ひとのためにはなんにもしない。
迷惑ばっかりかけてくれる。
何の役にも立たない。
そういうペットを飼いたがったりします。
そもそも
そこにいて、いるだけで、
思いのままに生きられる衝動やエネルギーがなかったら、
なんで
「人のためになにかしてあげる」
ことが
「イイコト」
になりえるでしょう。
自分以外の誰かだって、
自分と同じ、人間です。
人様のためになにかしてあげて、そこに価値があるなら、
自分が誰かに何かしてもらったって、価値があるはずだ。
そういう、問答無用の生存パワー、
生命力
を、火星が象徴しているんじゃないかという気がします。

いや、暴走すると、コワイけどね^^;)


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