海王星について。ver2(2004/9/23)

海王星について
というタイトルじゃなかったんですが
アーカイブにそれっぽいのがある(海王星の逆行)ので
一応、バージョン2にしてみました。

海王星。
そのような「曖昧な経緯」がふさわしい星です。
海王星は、
「薬」「夢」「幻想」「美」「ガス」「酒」などを扱う
とされている、なんだかアウトラインのハッキリしない星です。
ぼやー
っとぼやけている。
または、手で触れない。
または、因果関係のよく分からない「作用」を持っている。
そんな感じがいたします。
だいたい
酒
というのは、液体です。
水のようです。
でも、それを飲むと、
明るくなったり泣きわめいたり饒舌になったり黙り込んだり臆病になったり
いやもう、大変な変化を引き起こします。

飛行機が落ちたり、火山が噴火したり、戦争が起こったりすると
冥王星か天王星か、火星か土星かな
と思います。
でも
キノコに当たったり、薬害にあったり
ドラッグが問題になったり、伝染病が起こったりすると
海王星だな
っておもいます。

一方、芸術も海王星です。
「芸術」
とよばれるものは、よく考えると何か不思議です。
音楽でも絵画でも文学でも舞踊、演劇、映画、彫刻
なんでも「芸術」ですが
「芸術」って、そもそも何でしょう。
その定義は、なんなんだ。

「特殊な素材・手段・形式により、
技巧を駆使して美を創造・表現しようとする人間活動、およびその作品。
建築・彫刻などの空間芸術、
音楽・文学などの時間芸術、
演劇・舞踊・映画などの総合芸術に分けられる。」
 By 三省堂「大辞林 第二版」

ふーん。
では、
「美」
ってなんだ。その「美」って。

「真や善とならぶ最高価値の一つ。
美意識によりとらえられた対象のもつ性質。
また、美しいものを美しくしている根拠。」
 By 三省堂「大辞林 第二版」

こら。
おい。それはずるいだろう。
では、もうすこしくいさがってみよう。
「うつくしい」
って、なんだ。なんなんだ。

「視覚的・聴覚的にきれいで心をうつ。きれいだ。
精神的に価値があって人の心をうつ。
心に深い感動をよびおこす。清らかだ。」

ほほう。。
ここまでくると、そのからくりが少しだけわかります。
美
とは、少なくとも
なんらかのかたちで、人の心が動く、ということなのだ
ということらしいですね。

人の心が、動く。
「感動する」
ってのは、「感情が動く」ってことですから
近いです。
人の心が動く
ってのは、いったい何なんでしょう。
心とは何か。
考えてゆくと、キリがありません。

でも、実際に、一枚の絵を見たとき、
私たちは
「美しい」
と言うことがあります。
美だの、うつくしいだの、心だのの
意味
を知らなくても
何かを「美しい」と感じることが、ある。
言葉ではなかなか説明できないようなことが
体の中や、現実の世界に、起こる。
これは、とても海王星的な「しくみ」のようにおもわれます。

以前、どこかで
「ウソ」と「真実」はどちらもおなじことなのだ
と書きました。
どちらも、目に見えていることではないからです。
ウソは文字通り、事実ではないし
「真実」だって、それはなにか「考え」とか「アイデア」のようなものであって
手で触れる「実体」ではありません。
それは、「美」というのと、よく似ているといえるかもしれません。
フィクションのすばらしく美しい映画を見て
「あれはウソだ!」
と怒る人はいません。
そこで動いている役者や事物は、
「本当に起こったこと」ではないけれど
何らかの「真実」である。
そのように、皆、感じ取ります。

信じること
と
信じないこと。
海王星は、深く物事を信じることと
物事を強く疑うことを扱います。
その両方を扱うのです。
コレはとても面白いと思います。
信じる
ことも
信じない
ことも、ある「予測」を元にしている点で同じです。
誰かを信じる人も、誰も信じない人も、
「自分の予測を信じている」
点では、同じなんです。
海王星はそんな
「予測、予期」
を扱う、といえるかもしれません。
実際に起こってはいないけれど、手で触れるモノではないけれど
人やモノが内蔵している可能性、未来。
海王星は、創造力やイマジネーションを扱いますが
だれかを信じたり、誰かを信じなかったりする才能は
イマジネーションの才能
といえるのかもしれません。

出生図で海王星が強い人は、
芸術的な才能があったり、精神的に不安定だったりする
とされます。
無類によい人であったり、
あるいは
物事にとても悲観的で、いつも涙を流している状態で安心する
というような、不思議な内面を持っているひともあります。
ネガティブなイマジネーションを持っているか
ポジティブなイマジネーションを持っているか
で、人生の展開が大きく変わるのが、海王星の強い人の特徴です。
物事の裏側や内部に潜む「何か」
目に見えない、時間や空間を越えて存在する「本質」のようなものを
すうっと感じ取ってしまう力が
海王星の力を強く体現している人に備わっていると思います。

「本質」
を感じ取ることは、とても大変なことです。
目に見えないものを体の中にどんどん取り込んでしまうので
海王星のヒットでは、しばしば
原因不明の病気や、精神的な病気に苛まれることもあります。
自分の中にたくさんの疲労やストレスを溜め込んでいた人は
それが刺激されて外に出るため、
体をこわしやすくなります。
一方で、自分が持っている
本質的な可能性
みたいなものが開花しやすくなる時期ではないかとも、思います。
ただ、そのような
目に見えない
説明できない
ことと自分とが近く接するとき
人はとても不安定になったり、訳が分からなくなったり
大きな波に揺さぶられているような気持ちになったりするようです。

才能、魅力、人間的な力、優しさ、祈り、無意識。
ストレスや疲れ、微量だけれど、体に合わない物質。
人間の中には、そういう、
自分では見たことがないけど「ある」とされるもの
自分ではわからないうちに体の中にためこんでしまうもの
がありますね。
海王星は、そんな
「目には見えない、説明できないけど確かに存在するもの」
を扱う星だとおもいます。
活性化させ、目に見えるようにし、あらたかな作用を及ぼします。
涙を流させたり、
病気になったり、
旅行に出たり、
音楽を奏でたりします。
そして、向き合う人の心を、きれいに洗い上げてくれるのです。
嘘をつく人は、相手に信じてもらいたいことがあるから、嘘をつきます。
本当のことを言うひとは、相手に解ってもらいたいから、真実を語ります。
海王星はそれらを、わけへだてなくのみこみます。
語られている言葉の解釈だけからでは解らない世界を
やさしくつつみます。

海王星や冥王星、天王星といった星には、
善悪を越えたところにある
「人間社会にふくまれる仕組み」
みたいなカオリがある気がします。
「あってはいけないこと」「やるべきでないこと」
というような判断を越えて
「それが起こっているということは、それが社会にとって必要なことなのだ」
というような、なにか超越的な意味を感じます。
石井ゆかりが感じているだけなので、
ほんとかどうかはわからないんだけど
でも、この3つの星は特に、
「いいこと・わるいこと」という生活感覚の小さな範疇を超えてしまっている。
そういう感じがしてなりません。


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