2004/8/20

今日の昼
いつものラーメン屋に行ったのだ。
檄辛タンタン麺
を食べるためである。
いつもは
週報でも書いた
黒酢ラーメン
を食べるのだが
今日は違う。
今日はもう
朝から
頭の中は
激辛タンタン麺
でいっぱい。
あの挽肉つぶつぶの具を
あの穴があいたステンレスのレンゲで
思う様すくいたい。
あの細い麺を
できるだけちょっとずつ食べて
嬉しい時間を長持ちさせよう。
なにより
あの辛い味が
いいんだよな。
火を噴くような
汗だくの辛さ。
夏はやっぱり
スパイシー
これだ。
そんなふうに
焦がれるように
激辛タンタン麺
を思い描いていた。

さて
めでたく店に到着。
勢い込んで
それでも一応念のため
メニューを開いた。
頼むとき
名前を間違えちゃ
いけないからな。
激辛タンタン麺
じゃなく
極辛タンタン麺
だったかもしれないしな。
そのとき、ふと
黒酢ラーメン

頭をよぎった。
黒酢ラーメンは
元気出るんだよなー
それに
タンタン麺って
辛くてむっちゃ美味しいんだけど
脂が浮いてて
いかにも
カロリー高そうだよなー
ここは
ダイエット的には
黒酢でガマンかなあ。
私は迷った。
黒酢が入った疲労回復ヘルシーラーメンを食べるか。
それとも
代謝の悪い私を活性化させるために、あえてカプサイシンもりもりの高カロリータンタン麺を食べるか。
究極の選択。
これはつらい。

しかし
この店も
あれだよなー
黒酢と
辛いの
両方入ったラーメン、作ってくれればいいのに。
そしたら
とびつくのに。
もう毎日
それしか食べないのに。
企画提案
してみようかなー
などと考えつつ
メニューを眺める私の心に
飛び込んできたモノ。
それはまさに
「辛くて黒酢入り!」
の文字だった。
その名も
激辛○○麺(結局名前は覚えられなかった)。

写真を見ると
溶き卵が入っていて
とろっとしているようだ。
確かにちょっと
黒っぽい。
辛くて
更に黒酢。
これだ、これだよ。
これなんだよ。
私はこれを
注文した。

しかし
待っている間
だんだんと後悔の波が
私の心にうち寄せてきた。
タンタン麺への思いが
蘇ってきたのだ。
朝からあんなに
タンタン麺
だったのに。
それがどうだ。
リクツをこねすぎて
なんだか訳の分からない選択をしてしまった。
こういうときは
私は必ず
失敗するのだ。
条件が揃っているからと行って
気に入るかどうか
は別問題なのだ。
条件にこだわったところで
ホントにイイモノ
ホントに好きなモノ

実は手に入らないのだ。
自分にぴったりなもの

なにかこう
天から降って来るみたいに
巡ってくる
のだ。
タンタン麺。
そうだよ
私はそれが食べたかったんだよな。
でも
ちがうの
たのんじゃった。
ああ。
バカな私。
いつもこうだ。
なんだかわからないが
私は猛烈に
ブルーになった。

やがて
お待たせいたましたー

チャイニーズの店員さんが
片言な日本語とともに私の前にどんぶりを置いた。
そこには
なんと!
見慣れた
激辛タンタン麺
があった!
やったあ!!
どうして私の気持ちが分かったの?
言葉が通じないと、むしろ生な気持ちが伝わると言うが
これがそうか!
念じれば叶うと誰かが言ったが
これがそうなのか!
すごい!
すごすぎる!
100万石饅頭!
私は
カンゲキのあまり
しばし
固まっていた。
そしたら
日本人の店長が
「あ、お客さんは○○麺でしたよねー、チョウさんちがうよこれ、タンタン麺は12番よ」

私の激辛タンタン麺を
無情にも
持っていってしまった。
。。。。
ああ、無情。

ミゼラボー。
。。。。
店長。
貴様には
私の心が
わからんのだ。
チョウさんが
正しいのだ。
人の心は
伝票とか
そういうことでは
決まってないのだ。
天のお告げを聞け。
己の直感を信じろ。
エコノミック・アニマルのジャパニーズには
もう野生は
残されていないのか。
くそー
固まってないで
さっさと
箸付けちゃえばよかった。
そんな
不当な邪念が私の心に去来したが
仕方がない。
現実なんかこんなモンだ。
私は箸をとり
代わりに目の前に置かれた
どろっとした激辛○○麺を一口食べた。
。。。
ここで
ウマイ!
となれば
めでたしめでたし
なのだが
現実は
そうはいかない。
不味くはない。
ある意味
ウマイ。
でも
激辛タンタン麺ほどじゃない。
あーあ
来週また来て
そのときはちゃんと
激辛タンタン麺を食べよう。
そんな風に思いながら
その
辛くて酸っぱい麺

一生懸命食べた。

いや実際
とろみが付けてあるので
食べるのはけっこう
パワーがいるのだ。
熱が逃げないのだ。
ちなみに
この日
気温は35度。
暑さの上に熱さを重ねて
もう
デブやなら
こらえられない状態。
食べていたら
汗が出てきた。
汗が、、、
汗が!
汗が汗が汗が!!!
目の前がぼやけてきた。
額の汗が
目に入ったのだ。
これほど汗が出るなんて、一体何年ぶりだろう。
驚愕。

私は実は
とても代謝の悪い女である。
ほかにもいろいろスタイルとか頭とか性格とか、悪いところには事欠かないのだが
なんといってもダントツ腰抜けに悪いのが
代謝
これである。
サウナに入ってもなかなか汗が出てこないし
真夏の炎天下
気温34度の真っ昼間
恵比寿から新宿まで歩いても
じっとりしめる
程度しか
汗をかかない。
よく
滝のように汗を流しているヒトを見かけるけど
あれは私には
いっそ羨ましいくらいなのだ。
あんなに汗を流せたら
どんなに気持ちがいいだろう
と思うのだ。
足を漬けて座っているだけで汗がかける!
というウワサの足湯もやってみたことがあるが
「5分も経ったら、汗が、ほら、大粒!」
などというのは
私にとっては
根も葉もないウワサ
火のないところに立った煙
でしかないのだ。
ほんとは
は虫類?
いや
猫や犬や鳥も、汗はかかないらしいよ
などと
動物扱いしたくなる周囲の気持ちも
わからないではない。

それほど
汗がかけない私
なのに
この流れる汗は
なんなんだ!
これが
黒酢とカプサイシン

ダブルパワーなのか!
火星と冥王星が
蠍座でコンジャンクションしたような
そういうことなのか!
まるで
巨人の星!
まるで
華厳の滝!
鼻をかみ
汗をぬぐい
なんだかもう
食事と言うより
スポーツだ。
ほとんど
一人オリンピックだ。
体中が
大歓声をあげて騒いでいる感じ。
秋の天皇賞のゴールの瞬間!鼻差で万馬券か鉄板か決まる!
みたいな感じ。

食べ終えて
店を出ると
フェーン現象で焼け付くような温度のはずの風が
心地よい秋の風にかんじられ
道行く人混みの中で
私だけが妙に
さわやかでした。

いやもう
激辛○○麺。 すごいです。
機会があったら
是非おためし下さい。 (名前もワカラナイのにどうしろというのだろう)

いや
私は
来週は
激辛タンタン面
だけどね(決心)

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