新作情報315「白肌の異常愛撫」(奇譚クラブ)主演:零忍 監督:伊藤順一

今回、日本で見た22本のうち3本が奇譚クラブでした。「うめくM奴隷」(寺嶋小春)「白衣のM診察室」(小森詩)と本作品ですが、本作品以外に雪村春樹が出てきたのには驚きました。あの人の縛るときの大阪弁のつぶやき、心臓を心配させるような息遣いはどうしても好きになれません。本作品も緊縛指導をしているようですが、本人の登場はありません。しかし、雪村春樹が奇譚クラブにも進出してきたのにはショックでした。奇譚クラブには千葉曳三というどちらかという責め縄の縄師がいました。笑顔が怖い事を除けば、股縄や乳房責めに一種のこだわりを持っているようで、好きな縄師でした。彼が去り、雪村春樹が奇譚クラブで好き放題をやり、奇譚クラブもハニーメイツ状態になってしまうのかと思うとおちおちサッカーも見ていられません。いずれにせよ、奇譚クラブにはナオミや牧野ちひろ等がいた頃を思い出し、シネマジックやアートとは違った独自の道を歩んでもらいたいと思います。そのためには雪村春樹を何とかしないと。。。。

主演は零忍。マイナーかなと思ったら、AVナビ(http://www.ryomonet.co.jp/pyon/index.html)には46位にランクインされていました。1981(昭和56)年1229日生まれ 156886388。ダービーさんが「服従の奉仕メード3」の紹介の中で「女優の零忍は、かわいいような不細工なような微妙なところ」と書かれていますが、当っていると思います。SM女優を森原由紀や亜理沙等の美人女優組、石原めぐみや北原まゆみ等の美人ではないが、いじめてみたくなる女優組に分けるなら後者です。

零忍は彫師に住み込む女中で、彫師の弟子の恋人でもあります。刺青の作業場には畳の上に銀色のシートが敷かれています。お客はその上に横になり、刺青をされるわけですが、実はこの銀色のシートはマジックミラーになっています。お客からはシートにしか見えませんが、この作業場下の部屋の天井を見上げると刺青をされているお客の様子が見えるという仕組みです。また彫師はサディストでもあり、M女性(桜たまき)を作業場で緊縛し責めます。もちろん、下の部屋には天井を見上げる観客がいます。彫師はそれで秘密の金儲けをしているのでした。
ある日、零忍は偶然、マジックミラーのからくりを知ってしまいます。「お前は秘密を知った。俺もお前の秘密を知ってやる」と言いながら彫師は零忍を緊縛し、バイブで責めたてます。バイブで責めたてるうちに彫師は零忍の肌の美しさに驚きます。彫師は零忍を風呂で丹念に磨き、マジックミラーの上に全裸で大の字に拘束し、太股に刺青を始めます。そのとき、どういうわけか零忍の恋人である弟子も縛られて彫師の横に座っています。弟子は刺青をされる零忍を見つめます。彫師が「彫るか?」と尋ねると、弟子は「彫らせてください」と叫び、狂ったように零忍に刺青を彫り始めます。苦痛に耐える零忍は自分がマジックミラーに寝かされていることに気付き、見られていることを意識します。弟子は零忍が濡れていることを発見し、刺青を止めファックをします。ビデオは弟子の射精で終わります。

と、書いているとつまらなそうなビデオですが、実はつまらないです()。SMビデオとしての見所は桜たまきの緊縛及び責めのシーンですが、イメージ的なシーンであること、私自身、刺青に大したこだわりがないことから、あまり面白いシーンと思いませんでした。中盤のバイブ責めシーンも零忍の反応にあまり色気が感じられず、興奮できませんでした。しかし、次の風呂場での緊縛された零忍を洗うシーン、最後の刺青を施すシーンは面白いと思いました。どちらも零忍の反応が良いです。風呂場でときどきあげる悶え声、刺青されているシーンでの苦痛に耐える表情は嗜虐的です。ただ、刺青するシーンは太股に小さい刺青をするだけであることに不満を感じました。
このシーンは実際に刺青はしていないはずですから、太股なぞとケチなことは言わず、背中いっぱいに桜吹雪の刺青をして欲しかったです。

以上、どちらかと言うとタコビです。しかし、異色作でもあります。全く楽しめなかったかといわれるとそうでもなく、風呂場のシーンと最後の刺青のシーン→ファックのシーンを中心に10分程度のダイジェスト版で録画しました。見直すと、零忍は悪くありません。もっと、オーソドックスなSMビデオに出演してもらいたい女優と思いました。

   (20026月アップ)