新作情報519「セーラー服淫肛羞恥地獄」(Baby Entertainment)主演:高橋真弓 監督:小林電人
男優のセリフがすべて字幕という画期的な作品であり、視聴者であるSMマニアを大切にした良心的な作品です。
SMビデオの質はモデルや設定が大事ですが、男優の存在もかなり重要です。男優が煩すぎて、ビデオの雰囲気が台無しになるというのは良くあります。「おいおい字幕でやってくれよー」と思ったことも一度や二度ではありません。しかし、本当に字幕を使ったSMビデオが作られるとは思いませんでした。この点、製作総指揮をした小林電人さんの度胸と販売したBaby Entertainmentに拍手を贈りたいと思います。
ビデオは変態オヤジ権堂に食い物にされる女子高生・奈津美(高橋真弓)の悲劇を描きます。父親は借金苦で自殺、病弱な母親は入院と、絵に描いたような不幸が奈津美を襲います。奈津美役の高橋真弓は美人ではありませんが、どことなく虐めたくなるような要素を持っています。「恥泪の脱糞娘」の白瀬あいみのようなタイプでしょうか。また、昭和のSMグラビアに出てきた野暮ったいモデルにも通ずるところがあります。薄幸の女子高生というのははまり役とは思いますが、表情があまりにも薄幸すぎて個人的には少し好みから外れています。けっこう好みの分かれるタイプかもしれません。色白の痩せ型。ビデオの中では処女という設定ですが、なるほど処女に見えます。
責めは前半は性器を中心とした羞恥責め、後半はアナルを中心とした責めとなります。
○緊縛
あらかじめパンティを脱がしての緊縛シーン。着衣で縛り、スカートをめくり奈津美の羞恥心を煽ります。このあたりの高橋の演技には、一応及第点をあげられると思います。
○M字緊縛状態での剃毛→パールローターでの責め
奈津美は何度でもイカされます。
○全裸での電マ責め
電マ責めでも、何回もイカされます。権堂から「父親が自殺したというのに感じるとは、はしたない娘だのぉ」と揶揄されます。こういう難しいセリフがある場合、男優の演技力がないとシーンが壊れる危険性がありますが、セリフを字幕にしたことで、難なくクリアとなっています。
○浣腸→排泄→肛門鏡→アナルバイブ→アナルファック
この作品のクライマックス。まずは全裸で後ろ手上下胸縛りの奈津美への浣腸責め。浣腸→アナルバイブという順番は良いです。浣腸される直前の高橋の怯える演技も自然で、オーソドックスな浣腸シーンとなっています。また、アナルファックの前の権堂と奈津美のやりとりはSM肛姦小説の世界です。
冒頭にも書いたとおり、良心的な作品で、SMマニアである視聴者を大切にしています。2作目を期待していますが、個人的には以下の点が気になりました。
1)見るにしたがい、何となく字幕が邪魔になってきます。次回作では字幕を消すオプションも欲しいところです。
2)この作品は「読むアダルトビデオ」というコンセプトで作られました。そのため、女優のセリフが他の作品に比べ、長尺になっていないでしょうか。主演の高橋真弓はセリフをはっきりいえる女優と思います。ただ、男優が一言も発さないシーンの中で、高橋のセリフが目立ちすぎる感じがします。「そんなところ見ないで」「お父さん、助けて」。SM小説の中の文章で見ると自然ですが、聴覚に訴えるセリフとなると少し違和感があります。「読むアダルトビデオ」というコンセプトの中、視聴者が字幕として読む男優のセリフと視聴者が聞く女優のセリフが同じレベルで作られたために、違和感が生じたのでしょうか。実際、縛られてバイブで責められている女性がイクときに「お父さん、助けて」と言うのは耳で聞くと少し不自然な感じがしました。男優のセリフがまったくない本作品では、女優が男優に対して目立ちすぎるという非常に不思議な現象が生じているように思います。
蛇足ですが、男優が全くセリフを言わない作品で私が記憶しているのは小泉しおり主演の「女教師・夢魔の刻印」。これは責め手が聾唖者という特殊な設定でした。小泉しおりに特別な長尺のセリフはなく、全編自然なシーンとなっています。
結論を言えば面白い作品です。主演の高橋真弓が好みであるなら、ぜひご覧になってください。満足されると思います。
(以上2007年8月アップ)
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