懐かしのSMビデオ劇場第39回「蜜肉の罠」(アートビデオ)主演:田辺由美
7月の一時帰国のとき、ハローさんから田辺由美主演の「SMヴァギナ責め」と「蜜肉の罠」の自作DVDを頂きました。今回はアートビデオ紙箱時代の名作「蜜肉の罠」を紹介します。
主演は田辺由美。アダルトビデオ黎明期の頃の女優さんです。私のような40代後半以降の緊縛写真マニアの方には華沢良美という名前のほうが親しみがあるしれません。東京三世社のSMグラビア本の傑作「聖少女」で「3年C組 華沢良美」というグラビアに登場。その肌の白さと純情そうな表情に感激しました。その後、複数の名前で様々なグラビア、アダルトビデオに出演。だんだんとサーファーギャル(死語)っぽい女の子に転向してゆきました。田辺由美はサーファーギャルに転向し始めたころの名前と思います。(この辺りの変遷についてはハローさん渾身の力作「3年C組 華沢良美」をご参照ください)
さて、「蜜肉の罠」ですが、今回21年ぶりに見ました。21年前に見たのは六本木の個室ビデオ屋。生まれて初めて見たSMビデオ「地獄の美少女」もここで見ました。当時は1本、何と2500円。信じられない価格です。しかも、個室といってもあるのは衝立だけ。プライバシーは全くありません。でも、動く緊縛グラビアを見せられオナニーなしというのはひとつの拷問です。私の場合は入店の前予めコンドームを装着して、ズボンの上からしごき、射精していました。こういうことには頭が回りました。
21年前に見た印象は正直言っていまひとつだったと思います。「飢狼の罠」「地獄の美少女」は鮮明な記憶があるのに対し、この作品は覚えていません。当時動く緊縛グラビア的ビデオの方が好きだったんでしょうね。「蜜肉の罠」の前半部分はコーチ(黒田透)による特訓。このシーンは緊縛シーンはなく当時、あまり興奮しなかったのかもしれません。
ところが、この特訓シーンですが、今回見たところ、非常にSM的と思いました。コーチと女子高生という関係が作品に緊張感を与えていますし、つかみの良い設定だと思います。
ビデオ冒頭、殆ど廃校といった校舎が写ります。「女子体操部」と書かれたボール紙に書かれた壊れそうなドア、まったく音のない画面など、現在の素人でも、もっと巧みに撮るだろうというシーンに嬉しくなりました。この素人的荒さが黎明期のSMビデオだったのです。
ドアの中は体操部の部屋というより、独身男の4畳半のアパートといった雰囲気の部屋。そこにセーラー服の田辺由美が現れ、黒田が近く行われる新体操の大会に選抜されたことを告げます。単純に喜ぶ田辺由美。早速特訓を始めようと、黒田は田辺にレオタードを渡し、着替えるように命令します。恥ずかしがる田辺に黒田は一括。着替えた田辺への特訓が始まります。
レオタードは長袖の黄色いぶかぶかのレオタード。野暮ったい感じがして、今のビデオはまず使うことはないと思います。まずは柔軟体操、腹筋運動。これは辛そうです。このシーンで、田辺は「うーん」と色っぽい声を出します。今見たら、被虐美溢れるシーンであると再認識しました。思えば、柔軟体操を責めの一部として見せるビデオは結構あります。最近では一時帰国のとき見た「闘え!ミリオン女子プロレス 杉浦美由」(Million)が傑作と思います。この作品では柔軟体操のきつさに杉浦美由が泣いてしまいます。
柔軟体操の後はエアロバイクでの特訓。一生懸命自転車をこぐ田辺のお尻を黒田が鞭で責めます。鞭はあまり強くはありませんが、これも面白いシーンでした。コーチと女子部員という関係には緊張関係があり、被虐者が緊縛されていなくてもこの関係から被虐者は心理的、社会的に緊縛されているわけです。したがい、田辺は黒田の命令に逆らうことはできず、しごきに耐えなければなりません。当時の製作者がこの緊張的関係に気づいていたかどうかはわかりませんが、結果的に作品を締めています。なお、エアロバイクを使った責めがあるのは最近では「爆乳!レースクイーン 黒崎さゆり」(アートビデオ)があります。これはサドルに張型を取り付け、一種の色責めとなっていました。このシーンもお勧めです。
次に黒田は田辺をぶら下がり健康台に縛り付けます。これは一種の立ち縛り吊りですが、個人的にはこのシーンが一番好きなシーンでした。自由の奪られた田辺の乳房、性器をレオタードの上からまさぐります。そして、レオタードを陰部に食い込ませるという責めとなります。
この当時のグラビアはいかに陰毛を隠すかが、いろいろな工夫がされていました。かなりのモデルは陰毛を剃られ、陰毛を剃ることができないモデルは股縄を使って陰毛を隠すというパターンが多かったようです。多くのSMグラビアに登場していた田辺由美はきれいに剃毛されていました。このビデオではモザイクはまったくありません。何でもモザイクを使うという安直な現在のビデオの製作者にも当時の苦労を知ってもらいたいとい思えるようなシーンとなっています。
このシーンで面白いのは、田辺の乳首を露出させるときレオタードを破いたりせず、レオタードを陰部に思いっきり食い込ませ、レオタードの脚を出す部分から乳首を露出させる部分です。(文章では説明が難しいので、画像を見ていただけたらと)
食い込みかたは相当のもので、田辺も結構痛いのかもしれませんが、良く耐え、色っぽい声で泣いています。そして失神して、このシーンは終わりとなります。
以上のシーンまでコーチと女子高生の関係、体操部の特訓というシチュエーションを良く生かしたシーンでした。
場面は変わり、黒田の部屋と思えるシーンでのバイブ責めのシーンとなります。全裸で仰向けに寝かせられた田辺をパールローターで責め、熊ん子で責めるシーンですが、この辺りから作品に緊張感が無くなってしまいます。21年前に見たときは、緊縛シーンのあるこのシーンだけを注目し、あまり評価しなかったのだと思います。モザイクは一切使わず、カメラはプレイを横から撮影するだけです。
バイブの後は蝋燭責め。蝋燭はプレイ用の蝋燭を使わず、白いいわゆる百目蝋燭を使用しています。これは相当熱いと思います。田辺も号泣します。田辺の日焼けのあとがかわいらしく、日焼けしていないお尻に蝋涙が垂れるシーンは嗜虐的です。
浣腸、本番と続きますが、この辺りは少し急ぎすぎた感もあります。ただし、感心したのは浣腸シーンで、田辺の性器を指で隠しているのは感心しました。本番シーンは非常に黒田のお尻がアップで映るなど、今考えると非常に拙いシーンでもあります。
以上、SMビデオ黎明期の作品ですが、当時の工夫が随所に見られ、感心させられる作品でもあります。前半、黒田はコーチという役柄を非常にまじめに演じていて、ふたりの間の緊張感が良くでています。また、田辺も学芸会レベル以上の演技と思います。同じような設定でリメイクしてもらいたい作品と思いました。
(以上 2005年10月アップ)